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登熟中期の止葉葉色による「はえぬき」の玄米中タンパク質含有率推定法


[要約]

「はえぬき」の玄米中タンパク質含有率を推定するには、出穂後積算気温約400℃の時期の止葉葉色(SPAD値)を調査することが有効である。

[キーワード]

はえぬき、タンパク質含有率、葉色

[担当]山形農試庄内支場・水田技術研究部
[連絡先]0236-64-2100
[区分]東北農業(水稲)
[分類]技術・普及


[背景・ねらい]

 庄内地域では玄米中タンパク質含有率7%を基準とした食味別精算格差を導入している一方、多くの共同乾操施設において産米の仕分けに取り組み始めている。ここでは、玄米中タンパク質含有率推定に有効な止葉葉色の測定時期を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

1.

「はえぬき」の玄米中タンパク質含有率7%となる止葉の葉色の推移は年次変動がみられたが、出穂後積算気温400℃付近では比較的その差が小さい(図1)。

2.

出穂後積算気温約400℃の時期における止葉葉色と玄米中タンパク質含有率との間にはr=0.805の高い相関関係が認められる(図2)。

3.

庄内地域における「はえぬき」の玄米中タンパク質含有率7%となる登熟中期の止葉の葉色は27.5(SPAD値)である(図2)。

[成果の活用面・留意点]

1.

この成果の適用地域は山形県庄内地域で、高品質良食味米生産のための肥培管理技術改善の指標として用いる。

2.

葉色の調査は、ほ場全体の葉色の代表値となる10株以上について葉緑素計を用い測定する。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名:

共乾施設における食味モニタリング技術の開発

予算区分:

県単

研究期間:

1999〜2001年度

研究担当者:

横山克至、森静香、藤井弘志、柴田康志、安藤正

発表論文等:


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