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トルコギキョウのシードテープ利用直播き秋出し栽培


[要約]

 トルコギキョウのシードテープ利用直播きによる秋出し栽培は省力の点でメリットがある。作型は8月下旬〜10月出しに適用する。

[キーワード]

トルコギキョウ、シードテープ、直播き、省力

[担当]山形県砂丘地農業試験場・野菜花き畑作研究
[連絡先]0234-91-1250
[区分]東北農業・野菜花き(花き)
[分類]技術・普及


[背景・ねらい]

 砂丘地におけるトルコギキョウ秋出し栽培の省力化を図る。

[成果の内容・特徴]

1.

シードテープ利用直播きは、育苗、定植が不要であることから、慣行の移植栽培に比べて省力化(省力化率約10%)できる(図1)。経費は、ほぼ同等である。

2.

作型は8月下旬〜10月出しである(表2)。

4月中旬(桜が開花する頃)より早い播種では、採花時期が変わらない(表1)。
5月下旬より遅い播種では、品種によってロゼットが発生し、採花率が低下する(図2)。

3.

シードテープは水溶性フィルムで10cm間隔2粒封入を用い、1対葉頃に1本立ちになるよう間引く(図3)。

4.

発芽までの土壌水分管理は発芽率の点で重要で、発芽3日前頃(播種9〜13日後)から播種床面を乾かさないように管理する(表3)。

[成果の活用面・留意点]

1.

ハウス占有期間が45日程度長いことから、大型施設はコスト的に不利となる。

2.

ベッド面は乾いてからローラーを引いて平らに整地し、シードテープがベッド面と密着するようにする。従って、このような操作ができる砂丘地に適用する。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名:

トルコギキョウの省力化技術の開発

予算区分:

県単

研究期間:

1996〜2000年度

研究担当者:

佐藤裕則、佐藤純

発表論文等:

1)佐藤裕則、佐藤純.2000.トルコギキョウの直播き栽培法 第1報 播種時期 東北農業研究53:235-236
2)佐藤裕則.2001.同 第2報 シードテープ種子封入密度および発芽に対する播種後の乾燥の影響 東北農業研究54


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