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「山形みどりな」の害虫に対する物理的防除法及び栽植密度


[要約]

 「山形みどりな」の生食用途向け露地栽培では定植直後に防虫ネット(0.6mm目合い)、または不織布(透光率90%)で被覆することにより害虫被害を軽減できる。栽培可能な定植時期は5月中下旬、8月下旬〜10月上旬である。また、栽植密度は40株/m2(うね幅150cm・条間15cm・株間10cm)が、草姿も立性で商品性に優れ適当である。

[キーワード]

山形みどりな、露地栽培、栽植密度、物理的防除

[担当]山形園試・野菜花き研究部
[連絡先]0237-84-4125
[区分]東北農業・野菜花き(野菜)
[分類]技術・普及


[背景・ねらい]

 「山形みどりな」は新野菜であり、食味も良好で、生食用途としての要望が強いが、現在使用できる登録農薬が少ない。このため被覆資材による物理的防除法、及び多収・出荷に適した草姿のものを生産するための栽植密度について検討する。

[成果の内容・特徴]

1.

使用できる被覆資材は、防虫ネット(0.6mm目合い)、不織布(透光率90%)である(表1)。

2.

栽培可能な期間は、定植時期で5月中下旬、8月下旬〜10月上旬であり、被覆資材は定植直後に被覆する(表1)。

3.

生食用途(1株重80〜100g)に適した栽植密度は、40株/m2(うね幅150cm・条間15cm・株間10cm)が適当で、草姿が立性となる(表2)。

[成果の活用面・留意点]

1.

育苗は128または200穴セルトレーを用い、収穫は1株重80〜100gを目標に行う。

2.

不織布は、安価であるが、防虫ネットより効果がやや劣る。また、株との接触面積が大きくなると資材上から食害されるため、ゆとりを持たせて被覆する。

3.

育苗時の害虫はほ場へ持ち込まない。

[具体的データ]

[その他]
研究課題名:

基幹野菜パワーアップ技術の開発

予算区分:

県単

研究期間:

2001年度

研究担当者:

齋藤謙二、鈴木勝治

発表論文等:

なし


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