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土壌の中にはたくさんの土壌繊毛虫が棲息している。土壌が乾燥しても、これらの繊毛虫は、シスト(耐久体)の形で土壌に保存される(約10,000 20,000シスト/1g乾土:島野ら、未発表)。 |
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土壌に棲息する土壌繊毛虫の中には糸状菌を摂食するものがいる。 |
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土壌繊毛虫として良くみうけられるコルポーダ類(コルポーダ亜綱)のうち、Colpoda cuculus(図1- A)やPlatyophrya spumacolaは病原糸状菌を摂食する(図1- B, C )。 |
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Colpoda cuculusはFusarium oxysporum f. sp. conglutinans等を餌として良く増殖し、3日間で個体数が100倍(25℃)に増える。また、30℃の条件下でも良く増殖する。(図2) |
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F. oxysporum f. sp. conglutinansを接種したKCM液体培地あるいはKCM添加土壌にColpoda cuculus(初期密度 25細胞/ml)を接種すると培養6日後には、F. oxysporum f. sp. conglutinans(初期密度 1×107胞子/ml)の胞子数は10分の1の量に減少した。(植物体は植えてはいない。) |