| [背景・ねらい] |
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アブラナ科野菜根こぶ病はアブラナ科野菜の生産を左右するもっとも重要な土壌病害である。現在根こぶ病の防除は発生程度が高い場合は農薬に依存せざるを得ないが、環境保全が叫ばれている昨今、化学合成農薬の使用量を削減する手法の開発は重要である。そこで、本病防除薬剤(フルスルファミド粉剤)の施用量を低減しても同等の防除効果が得られる施用法の開発につながる知見を得る。 |
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| [成果の内容・特徴] |
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| 1. |
フルスルファミド粉剤を定植前に植穴施用(直径15cm×深さ15cmの範囲の土壌に本剤を30kg/10a散布と同等の割合で混和)(図1)、条施用(畝中央に幅20cm×深さ20cmの範囲に本剤を混和)(図2)を行うと、慣行とほぼ同等の防除効果がある(図3)。 |
| 2. |
植穴施用あるいは条施用の方法で本剤を施用することにより、単位圃場面積当たりの薬剤施用量は1/2〜1/8程度まで削減することができる。 |
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| [成果の活用面・留意点] |
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| 1. |
フルスルファミド粉剤の防除効果は薬剤が土壌と十分に混じらないと得られないため、散布・混和時は土壌水分が多過ぎる時を避ける。 |
| 2. |
植穴施用は農薬登録の適用外なので注意する。条施用は現行の農薬登録上の作条混和の範囲内であり、処理部位の単位面積当たり散布量は現行施用法の20kg/10aとする。 |
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