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| 1. |
地上部自重モーメントによる耐倒伏性評価法
| 1) |
地上部自重モーメント<式1>および、押倒し抵抗モーメント<式2>を調査し、両者の比であるモーメント比<式3>を算出することにより、ころび型倒伏の耐倒伏性を検定できる。
<式1> 地上部自重モーメント = 地上部生重 x 重心高 (図1)
<式2> 押倒し抵抗モーメント = 押倒し抵抗 x 押高さ (図2)
<式3> モーメント比 = 地上部自重モーメント/押倒し抵抗モーメント |
| 2) |
8月下旬になると個体によっては草姿が乱れて調査が困難になる場合があるので、調査適期は、モーメント比と倒伏程度の相関関係が比較的高い8月上〜中旬である(図3)。 |
| 3) |
このモーメント比により選抜した品種・系統は、実際の圃場での倒伏程度と良く一致した(表1)。 |
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| 2. |
非破壊形質による耐倒伏性評価法
測定個体から種子を得る必要がある個体選抜の場合は、地上部切除が必要な地上部自重モーメントと相関が高い「主茎長 x 茎の太さ」(図1および4)を代わりに用いて、非破壊モーメント比<式4>を算出することにより評価が可能である。ただし、この非破壊モーメント比は、主茎基部と先端の太さが大きく異なる無限伸育型品種・系統には適用できない。
<式4> 非破壊モーメント比 = (主茎長 x 茎の太さ)/押倒し抵抗モーメント |
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