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ダイズモザイクウイルス抵抗性、ダイズシストセンチュウ抵抗性で安定多収、良質の「スズユタカ」を母に、子実中の全リポキシゲナーゼが欠失した「九交355F2(γ)-M4」を父として、農業研究センター(現作物研究所)において人工交配を行い、以後、東北農業試験場(現東北農業研究センター)において、選抜・固定を図り、育成した(表1)。 |
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大豆子実中のリポキシゲナーゼの3つのアイソザイム(L-1,L-2,L-3)が欠失しており、本系統から製造した豆乳や豆腐の青臭みが少なく、官能評価が良好である。また、粗蛋白質含有率は「スズユタカ」とほぼ同等で、豆腐加工適性は良好である。 |
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粒の大きさは“中”、臍色は“黄”、種皮色は“黄白”、裂皮の難易は“中”、外観品質は“中の上”でいずれも「スズユタカ」と同じである。 |
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成熟期は「スズユタカ」とほぼ同じで“中の晩”に属し、栽培適地は東北中南部である。 |
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子実収量、裂莢の難易、最下着莢節位高及び倒伏抵抗性は、いずれも「スズユタカ」とほぼ同じである。 |
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ダイズモザイク病抵抗性(A、B、C、Dの各系統に抵抗性)とダイズシストセンチュウ抵抗性が“強”である。 |