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鉢物用カンパニュラの春出し栽培における加温電照処理の効果

[要約]
鉢物用カンパニュラにおいて冬期間に加温電照処理を行うと、6月から8月の開花期を最大で2か月から5か月早めることができる。
[キーワード]
  カンパニュラ、鉢物、加温、電照
[担当]フラワーセあおもり・栽培開発部
[連絡先]電話017-728-8721、電子メールkazuya_sasaki@ags.pref.aomori.jp
[区分]東北農業・野菜花き(花き)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
青森県内の鉢物生産はプリムラやシクラメンが中心となっており、新たな品目の開発が求められている。そこで、新規の鉢物品目として、カンパニュラの春出し栽培における加温電照時期を検討する。
[成果の内容・特徴]
 
1. 鉢物用カンパニュラにおいて冬期間に加温(最低温度15℃)と電照(深夜4時間の暗期光中断)の処理を行うと、開花期が早まる(表1)。
2. その効果は品種によって異なり、12月処理では開花期が最大で2か月から5か月早まる(表1)。
3. 処理開始時期と品種を組み合わせることにより、鉢物用カンパニュラを2月から9月まで長期出荷することができる(表1)。
4. 開花時の株張りを見ると、品種間差はあるものの全般に2月開始のものの株張りが優れる傾向にある(表2)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. 播種時期と開花時期の関係については未検討である。
2. 冬期間の気温により開花期は変化すると思われる(1月から3月の屋外平均気温:平年-0.3℃、調査年1.5℃)。
[具体的データ]
 
[その他]
研究課題名: 有望品目の特性把握及び選定と栽培技術の確立
予算区分: 県単
研究期間: 2001〜2002年度
研究担当者: 佐々木和也