| [背景・ねらい] |
 |
夏秋ギク型輪ギク品種の「岩の白扇」は、主力品種であった「精雲」に替わって全国的に生産が拡大しており、本県においても導入が進んでいる。このようなことから、「岩の白扇」の摘心栽培における電照打ち切り時期と生育開花反応を明らかにしながら、8月・9月出し技術を確立する。 |
 |
| [成果の内容・特徴] |
| |
| 1. |
8月盆の需要期を8月5〜11日の7日間とすると、盆出しのための電照打ち切り適期は6月の第3半旬で、消灯から切花期までの所要日数は55日程度要する(表1)。 |
| 2. |
9月彼岸需要期を9月13〜19日の7日間とすると、彼岸出しのための電照打ち切り適期は7月の第6半旬で、消灯から切花期までの所要日数は50日程度要する(表2)。 |
| 3. |
8月盆出しでは扁平花(奇形)の発生はなく、商品化率は80%程度確保できる(表1)。9月彼岸出しでは、扁平花の発生は4〜7%程度であり、商品化率は80%程度確保できる(表2)。 |
|
 |
| [成果の活用面・留意点] |
| |
| 1. |
「岩の白扇」の施設・摘心栽培、並びに深夜5時間電照・消灯10日後深夜3時間5日間の再電照を前提とした8月盆・9月彼岸出しに適用する。 |
| 2. |
8月盆出しではさし芽時期を3月20日頃、9月彼岸出しでは4月20日頃に行う。 |
| 3. |
本試験はB−ナイン3回処理(1000〜2000倍)で検討したものであり、使用基準の1回処理(200〜400倍)では未検討である。 |
|