| (1) |
“農業生産”と“多様性発揮”の両面でとくに先進的な集落(AB型)では、「水路の管理」「農道の管理」といった基本的な農業生産活動に加え、「認定農業者の育成」「堆きゅう肥の施肥」といった項目の締結率が全体より高い。また、制度導入後の早い時期から「認定農業者の育成」といった担い手の定着に関する活動を重点的に実施しており、今後は「機械等の共同購入」「堆きゅう肥の施肥」等の重点化も見込まれる。 |
| (2) |
“農業生産”の面でとくに先進的な集落(Ab型)では、基本的な農業生産活動の他に、「担い手への集積」「堆きゅう肥の施肥」といった項目の締結率が高く、AB型に準じて多様な項目で協定を締結している。また、「機械等の共同購入」といった生産性等の向上に関する活動や「堆きゅう肥の施肥」については、これまで全体より重点的に実施しており、今後も継続して重点的に実施する見込みである。 |
| (3) |
“多様性発揮”の面でとくに先進的な集落(aB型)は、調査集落の中では平均的な集落類型であり、全体的な傾向と同じく「水路の管理」「農道の管理」「農地法面の点検」といった基本的な農業生産活動について協定を締結し、これまで重点的に実施している。 |
| (4) |
“農業生産”と“多様性発揮”の両面で比較的後進的な集落(ab型)では、「水路の管理」「農道の管理」「農地法面の点検」といった項目の他に、「周辺林地の草刈り」の締結率が高く、かつ重点的に実施してきている。また、今後は「水路の管理」「農道の管理」を継続して重点的に実施すると見込まれるが、担い手の定着に関する活動の気運も見受けられることから、先進的な集落(AB型等)を参考とした活動の促進や、そのための関係機関による支援が課題と考えられる。 |