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「定義法」は、対象となる商品を消費者に自由に定義してもらう方法で、アンケート調査における選択肢設定を行わなくてもよいというメリットを持つ(表1)。 |
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現在、消費者がソフトクリームに対して十分に満足できていない顧客価値は、図1の対角線より上に位置する。具体的には、「美味しさ」「味が濃い」「なめらかさ」などの価値に対して消費者は十分に満足していない。 |
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消費者のソフトクリームに対する顧客価値をランキング化したところ、消費者が何をソフトクリームの価値と考え、欲しがっているのかを示す総合指標では、「美味しい」「カロリー控えめ」「味が濃い」「コーンがおいしい」などの数値が高い(図2)。 |
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地域特産品としてのソフトクリームの、理想のソフトクリームに対する評価を図1では円(○印)の大きさで示した。これによると、「地域の原材料を使用」という価値では高い評価を得ている。また、「味の濃さ」「美味しさ」の面でも消費者が理想とする価値についてはほぼ満たされている。しかし、「コーンがおいしい」「カロリー控えめ」といった価値については十分ではない。 |
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したがって、地域特産品としてのソフトクリームにおいては、地域産原材料を使用するだけなく、消費者の健康志向に配慮した「カロリー控えめ」のソフトクリーム、さらには、「コーンのおいしさ」にまで気を配ったソフトクリーム、が差別化商品づくりに際してのひとつの切り口となる。 |