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「青系135号」は、中生の良質・良食味品種の育成を目標に、1992年に青森県農業試験場において、「山形40号」を母、「青系113号」を父として人工交配を行った後代から、葯培養を利用して育成された品種である(表1)。 |
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育成地では、出穂期・成熟期ともに「つがるロマン」より1日早い、中生の粳種である(表1)。 |
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稈長・穂長・穂数は「つがるロマン」並で、中短稈・偏穂重型である。止葉の長さはやや短く直立する。稈は「つがるロマン」よりやや太く、倒伏抵抗性は「つがるロマン」より強い。粒着密度は“やや密”で、中程度に短芒を生じ、ふ先色は“黄白”である(表1)。 |
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障害型耐冷性は「つがるロマン」より強い“極強”である。いもち病抵抗性は、真性抵抗性遺伝子型が“Pii”と推定され、圃場抵抗性は葉いもち・穂いもちともに「つがるロマン」並の“やや強”である。穂発芽性は「つがるロマン」より発芽しにくい“難”である。収量性は標肥区では「つがるロマン」よりやや低いが、多肥区では高い(表1)。 |
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玄米千粒重は「つがるロマン」よりやや軽い。玄米品質は、腹白や乳白の発現が少なく、「つがるロマン」並の“上中”である。食味は「つがるロマン」並の“上中”である(表1)。 |