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「青系147号」は、極小粒品種の育成を目標に、1992年に青森県農業試験場において、「H91-33/コシヒカリ」のF1を母、「青系114号」を父として人工交配を行った後代から育成された品種である(表1)。 |
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育成地では、「むつほまれ」に比べて出穂期が1日遅く、成熟期が1日早い、中生の粳種である(表1)。 |
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稈長は「むつほまれ」よりやや長く、穂長は短く、穂数は並の中短稈・中間型である。稈は太く、倒伏抵抗性は「むつほまれ」並に強い。粒着密度は“やや密”で、芒は無く、ふ先色は“褐色”である(表1)。 |
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いもち病抵抗性は、真性抵抗性遺伝子型が“+”と推定され、葉いもちが“強”、穂いもちが“極強”である。障害型耐冷性は“やや強”である。穂発芽性は「むつほまれ」より発芽しにくい“やや難”である。収量性は「むつほまれ」より劣る(表1)。 |
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玄米千粒重は14〜15g程度で、玄米は“極小”、形状は“極円”で、玄米品質は“中上”である。タンパク質含量は「むつほまれ」より高く、炊飯米は粒が小さく、やや硬めで粘りが弱く、食味は「むつほまれ」よりやや劣る“中中”である。 |