[背景・ねらい] |
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寒冷地における水稲湛水直播栽培では、暖地に比べて苗立ち率が劣るため、播種量を多めに確保する必要がある。代かき同時打ち込み式点播機での播種量は通常3〜4kg/10aと少ない。そこで、岩手県における代かき同時打ち込み式点播機を用いた水稲直播栽培で、収量を確保するための播種量について検討した。 |
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[成果の内容・特徴] |
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1. |
代かき同時打ち込み式湛水点播直播栽培で、収量480〜500kg/10aを確保するためには、苗立ち本数は100〜120本/m2程度必要である(図1)。また、苗立ち本数100〜120本/m2程度で、400本/m2程度の穂数の確保が可能となる(図2)。 |
2. |
寒冷地においては、代かき同時打ち込み式湛水点播直播栽培での苗立ち率は、平均でおおむね60〜70%であることから、苗立ち本数100〜120本/m2程度確保するためには、播種量は乾籾で5kg/10a程度必要である(図3)。 |
3. |
播種量5kgを目標とした場合、株間はおおむね17〜18cm程度である(図4)。 |
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[成果の活用面・留意点] |
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1. |
播種後は出芽始めまで、おおむね7〜14日間落水状態で管理することを基本とする。 |
2. |
カルパー粉衣量は乾籾の2倍重量を基本とし、基肥窒素施肥量は移植慣行施肥の80%程度を目安とする。 |
3. |
岩手県における調査結果を基にとりまとめたものである。 |
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