| [背景・ねらい] |
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近年、50mメッシュのディジタル標高データが整備され、また情報技術の発達により、これらに基づいた新しい地形情報の作成が可能になった。また、地形情報は地域気象、農業にとって重要な情報である。
そこで、各種のディジタル地形情報を総合的に収納して、東北地方の農業立地の評価を行なうためのデータベースを構築する。 |
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| [成果の内容・特徴] |
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| 1. |
東北6県の50mメッシュのディジタル標高データから演算により、a:標高図、b:斜度図(図1)、c:斜向図、d:地上開度図、e:地下開度図、f:水系図、g:4次水系の集水域図、h:天空斜度図、i:天空斜向図、j:天空面積図、k:晴天日射量分布図を作成した(図2)。 |
| 2. |
作成した11の主題図およびl:ランドサット衛星画像、m:2万5千分の1地形図のデジタルマップ(部分)を総合的に収納して地形情報データベースとした(図2)。 |
| 3. |
このデータベースを用いると、農林業などに関する様々な情報を定量的に処理するための地形情報データの検索や演算を容易に行なうことができる。例えば、a:標高図を図3の規則で作図すると図4となる。この図からは風向きによって、どの地帯にやませ風が入りやすいかがひと目でわかる。従って,やませ風が南東からの場合は宮城県大崎地方にまで,東および南東から強く吹く場合は山形県最上地方にまで,冷風が入り込む可能性がある(図4)。 |
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| [成果の活用面・留意点] |
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| 1. |
このデータベースの情報は農林業における様々な現地調査や現地試験のデータのより詳細な地形学的解析に役立つ。 |
| 2. |
この情報はパソコンのARC/INFO上に約10ギガバイトのデータベースとして構築していて、ArcGISで容易に利用することができる。 |
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