| [背景・ねらい] |
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秋田県ではプロベナゾール顆粒水和剤をペースト肥料と混合し、施肥田植機で側条施用する技術が1999年から導入されている。本技術は葉いもちに対し卓効を示すことから本剤の施用量を通常の半量に減じても防除効果が期待できると考え、土壌条件を異にする水田において実用性を検討する。 |
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| [成果の内容・特徴] |
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| 1. |
褐色低地土、グライ土水田においてプロベナゾール顆粒水和剤の通常の半量(10a当たり250g)をペースト肥料と混合して深さ3〜7cmに側条施用すると、いずれも葉いもちに対して高い防除効果を発揮し、本剤の通常施用量と効果に差がない(表2、表3)。 |
| 2. |
本剤を半量あるいは通常量を深さ3〜7cmに側条施用した減水深の大きい多湿黒ボク土水田では、減水深の小さい褐色低地度やグライ土水田よりも葉いもちの発生がやや多い。しかし、本剤施用した減水深の大きい多湿黒ボク水田ではいずれも多発条件下で防除価が95以上を示し、施用量の違いによる効果の差がない(表1、表4)。 |
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| [成果の活用面・留意点] |
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| 1. |
プロベナゾール顆粒水和剤の薬量が少ないと防除効果の低下が懸念されるので250g/10aを厳守する。なお、登録認可されている本剤の薬量は500g/10aである。 |
| 2. |
薬剤の量が少ないので丁寧にペースト肥料と混和する。 |
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