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えだまめ「あおもり豊丸」の7〜8月どり栽培における最適栽植本数

[要約]
「毛豆」を早生化したえだまめ品種「あおもり豊丸」の7〜8月どりのための最適栽植本数は、移植栽培では1,428本/a(株間10cm・1本仕立て)、直播栽培では571〜714本/a(株間20〜25cm・1本仕立て)である。
[キーワード]
  えだまめ、毛豆、早生、最適栽植本数、移植、直播
[担当]青森農試・水田利用部
[連絡先]電話0172-52-4311、電子メールyoshiko_kitayama@ags.pref.aomori.jp
[区分]東北農業・野菜花き(野菜)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
青森県では、在来の晩生品種「毛豆」を早生化した品種「あおもり豊丸」、「あおもり福丸」を育成した。この3品種を組み合わせることによって長期連続出荷を目指している。そこで、早い作型に適した品種「あおもり豊丸」を用いた7〜8月どり栽培に適した最適栽植本数について検討した。
[成果の内容・特徴]
 
1. 移植栽培での、上物収量、総収量はともに1,428本/a(株間10cm)が最も多く、栽植本数が減少するにつれて減収する(図1)。
2. 直播栽培では、上物収量と蔓化倒伏程度から、栽植本数571〜714本/a(株間20〜25cm・1本仕立て)が適する(表1図12)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. 本試験は青森県津軽地域で行ったものであり、気象条件の異なる地域での活用には留意が必要である。
2. 直播栽培では種子の必要量も少なく、a当たり収量もやや多いが、収穫時期が8月上旬となり、出荷がお盆過ぎにずれ込むこともある。
これに対して、移植栽培では種子の必要量も多く、a当たり収量も少ない傾向であるが、収穫時期が7月下旬となり、有利に販売することができる。
3. 軟弱徒長を防止するために、平均気温15℃、最高気温20℃を目安にトンネルを除去する。移植栽培では、除去時期が開花始め時期にあたる場合が多いため、トンネル除去後に強い低温に当たらないよう注意する。
[具体的データ]
 
[その他]
研究課題名: 中山間地域における産地マーケティングに基づく高付加価値農産物生産技術
予算区分: 地域基幹(国補)
研究期間: 1999〜2002年
研究担当者: 北山美子、今井照規