| [背景・ねらい] |
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イチゴ品種「さちのか」、「とちおとめ」のセル成型苗育苗において、育苗期間中コーティング肥料の施肥を行うことを前提に、セル容量・育苗日数・育苗時の施肥量・定植時期を明らかにする。 |
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| [成果の内容・特徴] |
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| 1. |
「さちのか」では35穴セルトレイ、育苗日数は40日程度、育苗中のコーティング肥料窒素施用量は100mg/セルが適当である(図1)。 |
| 2. |
「さちのか」の定植時期は、年内収量(図2)及び頂果房出蕾までの展葉数から判断し、花芽分化直後(図4)の9月10日頃が適当である。 |
| 3. |
「とちおとめ」では、24穴セルトレイ、育苗日数は40日程度、育苗時のコーティング肥料窒素施用量は100mg/セルが適当である(図1)。 |
| 4. |
「とちおとめ」の定植時期は、年内及び全期収量(図3)、また頂果房出蕾までの展葉数から判断し、花芽分化直前〜分化直後(図4)の9月5日頃が適当である。 |
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| [成果の活用面・留意点] |
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| 1. |
育苗時のコーティング肥料は「ロング4-2-4M」70〜100日タイプ等が望ましい。 |
| 2. |
「とちおとめ」では育苗時の極端な窒素制限は、定植後に芽無し株の発生が多くなるので注意する。 |
| 3. |
「さちのか」では花芽分化前に定植すると、頂果房の開花が遅れるとともに、奇形果の発生が多くなる。 |
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