| [背景・ねらい] |
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近年、無加温施設を利用した、アスパラガスの夏秋どり作型が導入されているが、定植後1年間は株養成期間として収穫を行わないのが一般的である。施設の有効利用の観点から、定植後1年以内に収穫を行った場合の収量性を明らかにする。 |
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| [成果の内容・特徴] |
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| 1. |
播種は128穴セルトレイに1粒播きとし、引き抜いても根鉢が崩れない時期(茎数2〜3本)まで育苗する。(データ略) |
| 2. |
7月に播種し、9月に定植することにより、翌年の6月中旬から収穫することが可能となり、9月下旬までに、約150kg/aのA品収量が見込まれる。(表1、図1) |
| 3. |
12月下旬に播種し、3月上旬に定植することにより、7月中旬から収穫することが可能となり、9月下旬までに約80kg/aのA品収量が見込まれる。(表1、図2) |
| 4. |
2月下旬定植では、低温の影響により、活着不良や茎の枯れ上がり等が発生し、収穫期における若茎の発生本数が少なく、A品割合も低い。(表1、表2) |
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| [成果の活用面・留意点] |
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| 1. |
有機質資材の施用により、畑の肥沃化を図る。 |
| 2. |
雨除け栽培とし、かん水チューブを設置して適宜かん水し、土壌の乾燥を防止する。 |
| 3. |
倒伏を防止するため、高さ70cmの位置に30cm目のフラワーネットを張り、更に上段にマイカー線を張る。 |
| 4. |
播種時期は施設の利用体系に応じて選択する。 |
| 5. |
栽植密度はうね幅180cm、株間30cm、条間90cm 2条植えである。 |
| 6. |
立茎は秋植えでは直径8mm以上のものを3本/株、春植えでは4本/株とした。 |
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