高温高圧蒸気処理した木質系廃棄物のアンモニア吸着能力 |
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[要約] |
高温高圧蒸気処理した雑潅木チップのアンモニア吸着量(m3当たり、8時間合計)は、未処理雑潅木チップに比べ、48%向上する。
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[キーワード] |
高温高圧蒸気処理、木質系廃棄物、アンモニア吸着量
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[背景・ねらい] |
地球温暖化やダイオキシンなど有害な物質の発生防止が叫ばれ、果樹剪定枝の野焼きなど地域から排出される木質系廃棄物の処理が問題になっている。木質系廃棄物の新たな用途を検討するため、高温高圧蒸気(オートクレーブ)処理が木質系廃棄物の脱臭能力に及ぼす影響を調査した。
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[成果の内容・特徴] |
- 材料(容積70.7cm3)を充填したカラムに30℃の恒温状態においた0.05Nアンモニア水(100mL)から揮散するアンモニアを5L/minで通過させ、材料に吸着したアンモニア量をホウ酸吸収法により定量化した。(図1)
- 高温高圧蒸気処理(10気圧、180℃、24時間処理)した雑潅木の形状は炭化に類似し、その構造は多孔質構造に変化する。(写真1)
- 高温高圧蒸気処理することにより、雑潅木チップのアンモニア吸着能力は48%向上する。(表1)
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[成果の活用面・留意点] |
- 吸着法による脱臭装置などの脱臭材としての活用が見込まれる。
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[具体的データ] |



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[その他] |
研究課題名 |
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高温高圧蒸気処理が木質系廃棄物のアンモニア吸着量に及ぼす影響 |
予算区分 |
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県単 |
研究期間 |
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2003年度 |
研究担当者 |
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齋藤常幸、今田哲雄 |
発表論文等 |
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齋藤常幸、今田哲雄、第81回日本養豚学会大会講演要旨:11,(2004) |
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