ブドウ「スチュ−ベン」の円筒形密着果房を生産するための果房整形法 |
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[要約] |
ブドウ「スチュ−ベン」果粒の小豆粒大時に果房の先端を1cm切除し、果房長を12〜13cmにする。さらに果房上部の幅を6cm程度に切りつめる。この果房整形により商品性の高い300g程度の円筒形密着果房が簡易に生産できる。
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[キーワード] |
ブドウ、スチューベン、果房整形法、円筒形密着果房
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[背景・ねらい] |
ブドウ「スチュ−ベン」では、300g程度の円筒形密着果房が商品性が高い上、選果や荷造り時の脱粒や軸折れが発生しにくい。そこで、この果房を生産するための簡易で正確な果房整形法を確立する。
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[成果の内容・特徴] |
- 果房先端切り込み長1cm、残す果房長を12cmまたは13cmとした区で収穫時に300g程度の円筒形密着果房が得られやすい(表1)。
- 果房整形は以下のように行う(図1)。
- 開花前頃(6月中旬) 摘心時に岐肩を摘除する。
- 果粒が小豆粒大時(7月上旬)
まず、果房の先端を1cm切除する。次に残す果房長を12〜13cmになるように果房上部の枝梗を切除する。さらに、長い枝梗は切りつめて幅を6cm程度にする。
- 小豆粒大以降 無核小粒果を摘粒する。
- 下から1cmの位置に線を引いた縦13.5cm、横6cmの型紙を果房にあてがうと正確にできる(写真1)。
- 上記2及び3の方法により、目的とする300g程度の円筒形密着果房を生産できる(表2)。
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[成果の活用面・留意点] |
- 型紙の使用により作業効率が低下する場合は慣れるまでの指標とする。
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[具体的データ] |




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[その他] |
研究課題名 |
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ブドウ「スチューベン」の効率的な果房整形法の確立 |
予算区分 |
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県単 |
研究期間 |
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2001〜2004年度 |
研究担当者 |
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葛西智、久保隆、菊池一郎 |
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