スプレーギク新品種「ロゼページェント」の育成とその特性 |
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[要約] |
やや小輪、鮮紫ピンクでセミダブルタイプの秋ギク型スプレーギク新品種「ロゼページェント」を育成した。この品種は到花週数が低温期で7〜8週で、宮城県の気象条件に適し、無摘心による周年栽培が可能である。
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[キーワード] |
スプレーギク、品種、ロゼぺージェント、セミダブル、無摘心、周年栽培
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[背景・ねらい] |
園芸振興を図る上で、オリジナル品種の育成が極めて重要な課題となっている。そこで、生産が拡大している品目のスプレーギクにおいて、本県の気象条件に適し、施設での周年栽培が可能な秋ギク型新品種を育成する。
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[成果の内容・特徴] |
- 「ロゼページェント」は、秋ギク型品種どうしを交配し、実生株から選抜、育成したスプレーギク新品種である。
- 施設栽培用の秋ギク型切り花品種である。花はやや小輪、鮮紫ピンクの花びらがやや重なるセミダブルタイプで、花房形は円筒形である(図1、表1)。
- 栽培期間が従来の秋ギク型品種と同程度で、消灯から開花までの到花週数は低温期で7〜8週である(表2、3)。
- 冬期の無摘心栽培では、切花長や切花重が確保され、花首長の短縮が少ないなど切り花品質が優れる。また、夏期の無摘心栽培では、開花遅延をおこしにくく、花房形の乱れもないなど切り花品質が優れる。したがって、本県の気象条件に適し、無摘心による周年栽培が可能である(表2、3)。
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[成果の活用面・留意点] |
- 現地適応性検定は本県の平野部と山間部で行った。
- この品種は、JA全農 営農・技術センターと共同で育成したもので、2004年度に品登録出願し、受理された。
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[具体的データ] |




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[その他] |
研究課題名 |
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園芸作物のオリジナル品種の育成 |
予算区分 |
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県単 |
研究期間 |
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2000年度〜 |
研究担当者 |
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佐々木厚、鈴木誠一、竹山亜衣子(全農)、平野幸教(全農) |
発表論文等 |
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品種登録出願(出願番号 第17190号) |
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