スプレーギク新品種「オータムプリンセス」の育成とその特性 |
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[要約] |
やや小輪、淡紫ピンクのアネモネ咲きである秋ギク型スプレーギク新品種「オータムプリンセス」を育成した。この品種は到花週数が低温期で7週程度で、宮城県の気象条件に適し、周年栽培が可能である。
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[キーワード] |
スプレーギク、品種、オータムプリンセス、アネモネ咲き、周年栽培
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[背景・ねらい] |
園芸振興を図る上で、オリジナル品種の育成が極めて重要な課題となっている。そこで、生産が拡大している品目のスプレーギクにおいて、本県の気象条件に適し、多彩な花色や花形をもち、施設での周年栽培が可能な秋ギク型新品種を育成する。
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[成果の内容・特徴] |
- 「オータムプリンセス」は、秋ギク型品種を母株として自然交雑し、実生株から選抜、育成したスプレーギク新品種である。
- 施設栽培用の秋ギク型切り花品種である。花はやや小輪、淡紫ピンクのアネモネ咲きで、花房形は円筒形である(図1、表1)。
- 栽培期間が従来の秋ギク型品種より短く、消灯から開花までの到花週数は低温期で7週程度である(表2、3)。
- 冬期の無摘心栽培では、切花重が重く、花首長の短縮が少ないなど切り花品質が優れる。また、夏期の摘心栽培では、花房形の乱れがないなど切り花品質が優れる。したがって、本県の気象条件に適し、周年栽培が可能である(表2、3)。
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[成果の活用面・留意点] |
- 現地適応性検定は本県の平野部と山間部で行った。
- 2004年度に品種登録出願を行い、受理された。
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[具体的データ] |




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[その他] |
研究課題名 |
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花きの優良個体選抜、園芸作物のオリジナル品種の育成 |
予算区分 |
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県単 |
研究期間 |
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1994年度〜 |
研究担当者 |
: |
佐々木厚、佐藤泰征、鈴木誠一 |
発表論文等 |
: |
品種登録出願(出願番号 第17057号) |
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