スカビオサの冬春期出し栽培法 |
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[要約] |
スカビオサは、7月上旬には種し8月中旬に定植して、定植時から電照を行い、温度を5℃程度に保つと、11月から長期間連続して切り花することができる。また、仕立て方法は摘心栽培が適する。
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[キーワード] |
スカビオサ、は種、冬春期、仕立て方法
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[背景・ねらい] |
福島県における切り花栽培は、6〜9月の夏秋期出荷が主体であるため、冬春期における新たな品目・作型等の開発により出荷期の拡大を図ることが求められている。
冬春期栽培を進めるためには、夏秋期品目との組み合わせによる施設の有効利用を図り、低温期に栽培しやすい補完品目が必要である。
そこで、スカビオサの低温開花性を利用して冬春期の出荷ができる栽培法を開発した。
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[成果の内容・特徴] |
- スカビオサの冬春期出荷栽培では、7月上旬には種し8月中旬に定植して、定植時から電照を行うと、無加温栽培では11月から、5℃加温栽培では10月から長期間連続して切り花することができる(図1、2、3)。
- 冬春期出荷栽培の仕立て方法は、定植後に摘心し放任すると春先まで安定して切り花することができ、切り花本数も多い(図3)。
- 当栽培における切り花重は後半やや減少するものの概ね20gである(図4)。
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[成果の活用面・留意点] |
- 主要切り花と組み合わせる補完品目として有効である。
- 開花促進を図るため定植時から電照を行う。
- 適用品種は、コーカシカ・トールダブル。
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[具体的データ] |





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[その他] |
研究課題名 |
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冬春季出しに適したスカビオサの栽培技術の確立 |
予算区分 |
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県単 |
研究期間 |
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2001〜2002年度 |
研究担当者 |
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諏訪理惠子、矢吹隆夫 |
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