研究所トップ研究成果情報平成23年度

膨軟化もみ米を給与した黒毛和種肥育牛の発育と産肉成績

[要約]

膨軟化もみ米を配合飼料の一部と19 ヵ月間代替給与、又は出荷前平均7.3 ヶ月間配合飼料に1 kg 追加しても、慣行法と同等の給与期間の発育及び出荷時の枝肉成績が得られる。

[キーワード]

黒毛和種肥育牛、飼料米、膨軟化もみ米

[担当]

宮城県畜産試験場・酪農肉牛部・肉牛チーム

[代表連絡先]

電話0229-72-3101

[区分]

東北農業・畜産

[分類]

研究成果情報

[背景・ねらい]

本県は飼料用米作付面積が平成23 年度で1,763ha と全国有数の生産県となっているが、給与事例は少なく、給与方法について詳細な検討がなされていない。そこで、肉用牛における飼料米利用の拡大を図ることを目的に、飼料米をプレスパンダー(籾ガラ破砕機)で破砕処理し発酵させた膨軟化もみ米を、黒毛和種肥育牛に10 〜 28 ヶ月齢の間、配合飼料の5〜 15 %代替給与、又は出荷前平均7.3 ヶ月間、配合飼料に1 kg 追加給与し、膨軟化もみ米の肥育牛への給与効果を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. 10 〜 28 ヶ月齢の肥育期間において,飼料給与を日本飼養標準(中央畜産会)によるTDN充足率が100 %、CP 充足率が120 %前後となるように設計する慣行法に、必要な配合飼料の一部を原物当たり15 ヶ月齢で5%、19 ヶ月齢で10 %、23 ヶ月齢で15 %(水分30 %)膨軟化もみ米で代替給与しても、慣行法と同等の飼料摂取量、発育及び出荷時の枝肉成績が得られる(図1表1表2)。
  2. 農家の慣行の給与飼料に平均7.3 ヶ月間、膨軟化もみ米を原物で1 kg 追加給与しても、慣行法と同等の発育及び出荷時の枝肉成績が得られる(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 膨軟化もみ米は、山形県農業総合研究センター畜産試験場で調製するTDN76.8 %、CP10.3 %(乾物中)のものを使用し、TDN、CP の不足を補うため、TDN86.8 %、CP52.2 %(乾物中)の市販大豆粕(フレークタイプ)を併用する。
  2. 膨軟化もみ米は現在一般に市販されていないため、給与する場合は当試験場及び山形農研より提供する調製技術を習得する必要がある。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
遺伝子発現調節による和牛肉の不飽和度向上技術の開発
予算区分
受託
研究期間
2009 〜 2012 年度
研究担当者
齊藤陽介、渡邉智、鈴木秀彦