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ニホンナシ「あきづき」の花芽確保には不定芽由来の新梢も利用できる

[要約]

ニホンナシ「あきづき」の不定芽由来の新梢を新梢伸長停止期に誘引すると、腋花芽分化率が向上する。この腋花芽に結実した果実の肥大は、予備枝由来の長果枝や短果枝に着果した果実と同等である。

[キーワード]

ニホンナシ、あきづき、新梢誘引、腋花芽分化、果実肥大

[担当]

秋田農林水技セ果試・天王

[代表連絡先]

電話018-878-2251

[区分]

東北農業・果樹

[分類]

普及成果情報

[背景・ねらい]

ニホンナシ「あきづき」の短果枝には葉のない果そうが多く、短果枝の維持も悪いので腋花芽を積極的に利用する必要がある。しかし、樹勢が強いため、気象条件や樹の部位によっては、予備枝を利用するだけでは腋花芽が十分に確保出来ない場合がある。そこで本品種のもつ新梢の発生数が多い特性に着目し、予備枝を補完する技術として主枝から発出した不定芽新梢を誘引して腋花芽着生を促す。

[成果の内容・特徴]

  1. 主枝から発生した不定芽由来の新梢を新梢伸長停止期に誘引すると、腋花芽分化率が向上する。棚面との角度は、45度と0度で大きな差はない(表1)。
  2. 誘引した新梢は基部径が細くなっているので、翌年、棚に結束しやすくなるとともに、腋花芽分化率が低い新梢は、剪定時に予備枝として利用しやすくなる(表1)。
  3. 不定芽由来の長果枝に着果させた果実の肥大は、予備枝由来の長果枝や短果枝に着果した果実と同等である(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 普及対象
    秋田県における砂質土壌のニホンナシ産地。
  2. 普及予定地域・普及予定面積
    秋田市・潟上市・能代市・八峰町の沿岸部:ニホンナシ栽培面積約90ha。
  3. その他
    本成果は、砂丘未熟土に植栽された7〜8年生の「あきづき」/マメナシ台を供試して得られた結果である。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
寒冷地におけるニホンナシ新品種を中心とした高品質安定生産技術の確立
予算区分
県単
研究期間
2006〜2011年度
研究担当者
長澤正士