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ブドウ「シャインマスカット」無核栽培の早期成園化に適する仕立て方

[要約]

ブドウ「シャインマスカット」無核栽培において、早期成園化に適する仕立て方は「短梢剪定I 型仕立て」もしくは「短梢剪定H型仕立て」である。

[キーワード]

ブドウ、シャインマスカット、仕立て方、樹冠、収量、早期成園化

[担当]

山形県農業総合研究センター・園芸試験場・果樹部

[代表連絡先]

TEL 0237-84-4125

[区分]

東北農業・果樹

[分類]

普及成果情報

[背景・ねらい]

ブドウ「シャインマスカット」の無核栽培において、数種の仕立て法の中から、最も早期に成園化可能な仕立て方を検討する。

[成果の内容・特徴]

ブドウ「シャインマスカット」の無核栽培において、早期成園化を図るには、以下のことから短梢剪定I型仕立て、または短梢剪定H型仕立てが適している。

  1. 短梢剪定I型およびH型仕立てでは、樹冠占有面積が定植4年目で目標とする樹冠の概ね90%、定植5年目には100%程度となり、結果部位の80%以上が短梢部分となったことから早期成園化に適する樹形である。(表1図1)。
    シャインマスカット/テレキ5BBの植栽距離、目標樹冠面積等は以下のとおりである。
    短梢剪定 I 型仕立て 植栽距離 3m×16m 目標樹冠面積 48 平方メートル
    短梢剪定 H 型仕立て 植栽距離 6m×12m 目標樹冠面積 72 平方メートル 主枝間隔 3.0m
  2. 短梢剪定I型およびH型仕立ては、短梢剪定WH型仕立ておよび長梢剪定X型仕立てに比べ、早期から収量を確保することができ、累積収量が多くなる(図2)。
  3. 短梢剪定の各仕立てと長梢剪定X型仕立てでは果実品質に大きな差はみられなかった(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 普及対象 ブドウ生産者
  2. 普及予定地域・普及予定面積 「シャインマスカット」作付け地域
  3. その他 植物成長調整剤の登録内容
    1. ストレプトマイシン
      目的:無種子化、使用時期:開花予定日の14日前〜満開期、処理濃度:200ppm
      使用方法:散布又は花房浸漬
    2. ジベレリン
      目的:無種子化、果粒肥大促進、使用時期:1回目 満開時〜満開3日後、2回目 満開10〜15日後、使用濃度:25ppm、使用方法:1回目花房浸漬、2回目果房浸漬
    3. ホルクロルフェニュロン
      目的:着粒安定、使用時期:満開時〜満開3日後、使用濃度:2〜5ppm、使用方法:満開時〜満開3日後に使用するジベレリンに加用、花房浸漬
      目的:果粒肥大促進、使用時期:満開10〜15日後(ジベレリン第2回目処理日)、使用濃度:5〜10ppm、使用方法:ジベレリンに加用、果房浸漬(ジベレリン第1回目処理は慣行)

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
ブドウ‘シャインマスカット’の産地化推進技術の開発
予算区分
県単
研究期間
2008〜2010 年度
研究担当者
米野智弥・工藤 信
発表論文等
米野ら(2011)東北農業試験研究 第64 号:109-110