研究所トップ研究成果情報平成23年度

結果母枝切り戻しせん定におけるラズベリー「サマーフェスティバル」の吸枝選定法

[要約]

結果母枝切り戻しせん定におけるラズベリー二季成り性品種「サマーフェスティバル」は、伸長停止期の吸枝が長くて太いほど秋果収量が高い。収量の高い吸枝の判別は6月上旬に可能であり、誘引と間引きが同時にできる。残す吸枝の密度は、植栽列1m あたり15 本程度が作業性に優れる。

[キーワード]

ラズベリー、「サマーフェスティバル」、二季成り性品種、WI 字仕立て、間引き

[担当]

山形最上産地研究室

[代表連絡先]

電話0233-22-2201

[区分]

東北農業・果樹

[分類]

普及成果情報

[背景・ねらい]

多雪地域でのラズベリー二季成り性品種の栽培には、夏果の収穫は望めないが、越冬対策が省略できる結果母枝の切り戻しせん定が有効であるが、切り戻した後に発生する吸枝の栽培管理については、明らかになっていない。そこで、二季成り性品種「サマーフェスティバル」を用いて、秋果のみを収穫する場合の多収かつ省力的管理のための吸枝選定の基準や時期、吸枝密度について明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. 結果母枝切り戻しせん定におけるラズベリー「サマーフェスティバル」は、伸長停止後の吸枝が長く、太いものほど、吸枝あたりの秋果収量が高い(図1表1)。
  2. 秋果収量の高い吸枝の判別は6月上旬に可能であり、収量が高い吸枝は約60cm 以上で、吸枝径が約10mm以上のものである。また、この時期は誘引時期に当たることから、間引き作業が誘引と同時に可能である。(図2)。
  3. 吸枝密度は植栽列1mあたり15 本程度が適し、20 本では収穫時の作業性が劣る(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 普及対象:ラズベリー生産者
  2. 普及予定地:積雪寒冷地域 普及予定面積:50ha
  3. その他:栽培概要は次のとおりである。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
国産ラズベリーの市場創出および定着のための生産・流通技術の開発
予算区分
実用技術
研究期間
2009〜2011 年度
研究担当者
橋秀昌、多田史人、佐々木泰子、渡辺伸
発表論文等
橋ら(2011)東北農業試験研究 第64 号:印刷中