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デルフィニウム新系統「青フラDel交15号」の育成とその特性

[要約]

雑種強勢育種法により、淡いピンク[要約] 色の花色で、品質と開花期の揃いの良い中生系統を育成し、その特性を明らかにした。

[キーワード]

デルフィニウム、品種、育種、青フラDel 交15 号

[担当]

青森農林総研・花き部

[代表連絡先]

電話0172-52-4341

[区分]

東北農業・野菜花き(花き)

[分類]

研究成果情報

[背景・ねらい]

青森県ではデルフィニウムのオリジナル品種をシリーズ化し、振興品目の一つとして普及している。今まで育成した5 品種に加え、花色バリエーションを拡大するために、品質、揃いの良いピンク花色の品種を育成する。

[成果の内容・特徴]

  1. 「青フラDel 交15 号」は、ピンク色の花色の選抜自殖系統を種子親として、同系統と海外導入実生を交配して得られた選抜自殖系統を花粉親として交雑した、一代雑種系統である。
  2. 開花期は4 月定植で7 月中旬の中生で、花は八重、がく片は淡紫ピンク(JHS カラーチャート8902)で、柔らかな色合であり(表1図1)、アストラット、MF ライラックピンクより品質、開花期の揃いが良く、商品率が高い(表2)。
  3. 本系統は4 月定植を基本とし(表2)、1 番花採花後、夏季高温年には枯死株が多く見られ、2 番花は品質が劣るため、1 回切りの作型を基本とする。また、越冬株の1 番花は切り花長、ボリュームとも十分であるが、紫味が強く、本来の花色が発現しない(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 青森県内全域に普及を図る。
  2. 平成23 年度内に品種登録出願予定

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
あおもりデルフィニウムの育成とシリーズ化
予算区分
交付金
研究期間
1999 〜 2011 年度
研究担当者
加藤直幹、今満、笹彩子、對馬由記子、後藤聡(青森りんご研)