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カンパニュラ・メジュームの開花促進に効果的な長日処理方法

[要約]

カンパニュラ・メジュームの無加温・施設栽培における開花促進に効果的な長日処理方法は、定植直後から頂花発蕾期まで電球形蛍光灯を使用し、2時間暗期中断する方法である。

[キーワード]

カンパニュラ・メジューム、無加温、長日処理、暗期中断、冬春期出し

[担当]

福島県農業総合センター・花き科

[代表連絡先]

電話024-958-1725

[区分]

東北農業・野菜花き(花き)

[分類]

研究成果情報

[背景・ねらい]

本県におけるカンパニュラ・メジュームの無加温の施設栽培では、電照栽培を導入することにより冬春期の需要期である2月から出荷が可能である。しかし、本技術の現場への普及にはコスト低減が課題となっており、電照設備のコスト低減及び使用電力量の削減が必要となっている。

そこで本研究は、電照栽培におけるコスト低減を目的として、長日処理時間、長日処理期間及び長日処理に用いる光源の種類が開花時期や切り花品質に及ぼす影響を明らかにし、開花促進に効果的な長日処理方法を開発する。

[成果の内容・特徴]

  1. 2時間の長日処理時間による開花時期は、4時間のものとほぼ同時期であり、切り花品質も4時間のものと同程度あるいはそれ以上である(図1表2)。
  2. 定植直後から頂花発蕾期までの長日処理により、開花時期が早まり、切り花品質も確保される(図2表2)。
  3. 長日処理に使用する光源は、電球形蛍光灯Rで開花が最も早まるが、切り花品質への影響はほとんどない。電球の価格を考慮すると電球形蛍光灯で代用できる(図3表2)。
  4. これらの長日処理方法を組み合わせると、慣行に比べ、電気料金等の経費を約40%削減できる(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 本成果は9月に播種し、10 月に定植して2月からの出荷を目指した作型で利用できる。
  2. 本成果は、電照栽培を行う品目の後作に導入すると電照設備や電球を活用できることから、コスト低減が可能となる。
  3. 本成果は低温要求性の少ない品種である「チャンピオン・スカイブルー」を用いたものであり、「チャンピオン・ピンク」でも同様の効果が認められる。
  4. 長日処理時間の試験では、白熱灯で暗期中断を行っている。
  5. 長日処理期間の試験では、2時間(23:00〜1:00)白熱灯で暗期中断を行っている。
  6. 光源の種類の試験で使用した光源は、電球形蛍光灯区:オーム電機EFSP12ED2P(単価360円/球)、電球形蛍光灯R 区:東芝ネオボールZ アグリEFD13-DR-T(単価1,460 円/球)及び白熱灯区:みのり電球(100V75W)(単価400 円/球)である。
  7. いずれの試験も電球の設置数は36 球/aである。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
冬春期出しをめざした低温性花き類の栽培技術の確立
予算区分
県単
研究期間
2007〜2010 年
研究担当者
宗方宏之、矢島典子、鈴木安和、矢島 豊