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オモダカとクログワイのスルホニルウレア系除草剤に対する感受性と防除対策

[要約]

山形県内ではスルホニルウレア系除草剤(SU)抵抗性のオモダカが広く発生している。対策剤としてはテフリルトリオンやピラクロニル、ピラゾレートを含む初期剤・初中期剤が有効である。クログワイではSU への感受性は低下していない。

[キーワード]

オモダカ、スルホニルウレア系除草剤、除草剤抵抗性、クログワイ

[担当]

山形県農業総合研究センター・土地利用型作物部

[代表連絡先]

電話023-647-3500

[区分]

東北農業・作物(稲栽培)

[分類]

研究成果情報

[背景・ねらい]

山形県内においては、スルホニルウレア系除草剤(SU)に抵抗性を示すオモダカの調査事例が限られている。そこで県内産オモダカのSU 成分への感受性低下の状況を広域に調査して把握し、SU 抵抗性オモダカに効果の高い対策除草剤を明らかにする。併せて、オモダカと同じ多年生難防除水田雑草であるクログワイのSU 成分への感受性も確認する。

[成果の内容・特徴]

  1. SU 抵抗性のオモダカは山形県内全域に発生しており、発生地点によって各SU 成分(ベンスルフロンメチル、ピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロン)に対する感受性が異なる(図1図2)。
  2. SU 抵抗性オモダカの対策除草剤としては、テフリルトリオンやピラクロニル、ピラゾレートを含む剤の効果が高い(表1)。
  3. オモダカと異なり、クログワイでは各SU 成分に対する感受性の低下は認められず、SU 剤が防除対策として有効である(図3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. オモダカは塊茎からの不斉一な発生により後次発生が多いため、SU 抵抗性の有無にかかわらず、有効な前処理剤やベンタゾン液剤等の後処理剤との体系で防除する。オモダカのSU 抵抗性が疑われるほ場では、本成果で確認された有効な対策成分を含む初期剤・初中期剤を使用することで防除効果を高めることができる。
  2. クログワイに対してはSU 剤も活用しながら、有効な前後処理剤との体系で防除する。
  3. 図1図2の試験は地上部再生法(内野ら2008)により2010 年と2011 年の7〜8月に各地点で採取した個体を供試してSU 成分への感受性を確認した結果である。表1図3の試験は、2010 年7 月に各地点で採取した個体をポットに移植して採取した塊茎を用い、2011 年7月に1/10,000 a ポットに埋め込み、発生始期に除草剤(すべて市販製剤を磨砕して供試)を処理し1ヶ月後に調査した結果である。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
水田における難防除雑草の発生実態に即する対策の検討
予算区分
受託
研究期間
2010〜2011 年度
研究担当者
松田晃、内野彰(中央農研)