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改良マルチ栽培による促成アスパラガスの早期根株重増加

[要約]

改良マルチ栽培により凍霜害を受けにくくなることから、4 月中旬に定植が可能となり、従来の黒マルチを使用した5 月中旬定植と比較して、掘り取り時の根株重や収量が約35 %増加する。

[キーワード]

アスパラガス、伏せ込み促成栽培、改良マルチ、根株重

[担当]

福島県農業総合センター・浜地域研究所

[代表連絡先]

電話0244-35-2633

[区分]

東北農業・野菜花き(野菜)

[分類]

普及成果情報

[背景・ねらい]

アスパラガスの伏せ込み促成栽培において、年内から出荷する際の生産性を確保するために早期に充実した根株を得る必要がある。そこで、1年株養成の定植時期前進を可能とし、早期に根株重を増加させるため、加工用トマト等で使う改良マルチ栽培の適用を検討した。

[成果の内容・特徴]

  1. 改良マルチ栽培とは、加工用トマト等で使う栽培技術であり、直径20cm、深さ20cmほどの深い植え穴を開け、穴の底に苗を植える。植穴の中の気温は外気よりやや高く保たれるため、低温期の定植が可能。マルチフィルムは、中央部の30cmが透明で両側が黒の配色マルチフィルムが使われる(図1)。
  2. 改良マルチ栽培においては、植穴内の最低気温は、慣行より1.3〜3.0度C高く推移する(図2)。
  3. 改良マルチ栽培で、4月中旬に定植することにより、黒マルチを使用した5月中旬定植と比較して、掘り取り時の根株重や、10月下旬に掘り取り伏せ込んだ場合の収量が約35%増加する(図34)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 普及対象:アスパラガス促成栽培生産者
  2. 普及予定地域・普及予定面積・普及台数等:4月中に畦立て作業が可能な地域
  3. その他
    植穴内の雑草の生育が早いので、通常より早めに除草作業を行う必要がある。汎用野菜移植機による定植も可能である。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
寒冷地特性を活用し国産アスパラガスの周年供給を実現する高収益生産システムの確立
予算区分
実用技術
研究期間
2009 〜 2011 年度
研究担当者
常盤秀夫