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寒咲きスプレーギク育成系統「青フラMum6号」、「青フラMum9号」の特性

[要約]

軟X線照射による突然変異育種法により、寒咲きスプレーギク「青フラMum6号」及び「青フラMum9号」を育成した。両系統は基品種「大宝川柳」より採花期が遅く、花色は前者が赤茶色、後者は濃紫赤色である。

[キーワード]

スプレーギク、育種、放射線照射、突然変異

[担当]

青森農林総研・花き部

[代表連絡先]

電話0172-52-4341

[区分]

東北農業・野菜花き(花き)

[分類]

研究成果情報

[背景・ねらい]

青森県では花き生産振興を図るためにオリジナル品種の開発が求められており、冬期無加温ないし5℃加温で11 月から12 月に採花できる寒咲きスプレーギクのニーズが高いことから、既存品種とは異なる形質を持つ寒咲きスプレーギク育成系統を作出する。

[成果の内容・特徴]

  1. 「青フラMum6号」、「青フラMum9号」はともに「大宝川柳」の培養茎頂から増殖した多芽体に軟X線を照射して得られた系統より選抜したものである。
  2. 「青フラMum6号」は7月下旬定植で12 月上旬に開花するスプレーギクである(表2表3)。採花期は「大宝川柳」より5日程度遅い。花弁はさじ弁、花色は赤茶色(RHS カラーチャート180A)である(図1表1)。切り花長は70〜80cm 程度である。花序は円筒形である。
  3. 「青フラMum9号」は7月下旬定植で12 月上旬に開花するスプレーギクである(表2表3)。採花期は「大宝川柳」より2日程度遅い。花弁はさじ弁、花色は濃紫赤色(RHS カラーチャート61A)である(図1表1)。切り花長は60〜70cm 程度である。花序は円筒形である。

[普及のための参考情報]

  1. 青森県内全域に普及を図る。
  2. 本系統は2013 年度に品種登録出願を行う予定である。

[具体的データ]

(青森県産業技術センター農林総合研究所)

[その他]

研究課題名
寒小ギクの新品種の育成
予算区分
県交付金
研究期間
2010〜2013 年度
研究担当者
鳴海大輔、今満、東秀典、加藤直幹、對馬由記子