観 測 デ ー タ の 処 理 方 法

 気象データはロガーのタイマーにより毎分収録し,素データはサーバーPC内に記録されるとともに,以下のように集計処理される。

1.日界
 日界は24時とする(0:00〜24:00を1日とする)。

2.相対湿度
 温度−飽和水蒸気圧対応表により気温および露点温度の飽和水蒸気圧を求め,相対湿度を計算する。

3.気象日報(正時値)
 1)平均風向,平均風速
  風向は16方位で表わし,正時を含む前10分間の平均
 2)瞬間最大風速
  前1時間の最大瞬時値
 3)気温,露点温度,相対湿度,地中温度,(移動式)温度計
  正時の瞬時値
 4)3)の最高,最低
  前1時間の最高瞬時値,最低瞬時値
 5)降水量,日照時間,日射量
  前1時間の積算値

3.気象日報(日集計)
 1)平均
  毎正時値(24データ)の平均
 2)最高,最低
  当該日の極値
  但し,風向の最高は最多風向
 3)積算
  当該日24時間の積算値
 4)風向頻度
  当該日全データの方位別割合

4.気象月報
 気象日報(日集計値)を用いる。

5.気象年報
 気象月報の月合計,月平均,月最大,月最小を用いる。

6.欠測値の扱い
 1)合計
  集計範囲内に欠測値がある場合には,合計値の前に≧をつける(例 ≧12.5)
 2)平均
  集計範囲内の欠測値が2割以下の場合には,観測値の平均で代用し,平均値の後に
  「)」をつける(例 13.4) )
  集計範囲内の欠測値が2割を超える場合には,欠測とする。
 3)最高(最大)
  集計範囲内に欠測値があり,それが最高値である可能性が高い場合には,極値の
  前に≧をつける(例 ≧22.5)
  但し,最高値が観測されていると判断される場合には,極値を最高値とする
 4)最低
  集計範囲内に欠測値があり,それが最低値である可能性が高い場合には,極値の
  前に≦をつける(例 ≦8.5)
  但し,最低値が観測されていると判断される場合には,極値を最低値とする
 5)積算
  集計範囲内に欠測値がある場合には,積算値の前に≧をつける(例 ≧15.5)
  但し,欠測値が積算値に影響を与えないと判断される場合には,観測された積算値を
  そのまま用いる

7.任意時間間隔によるデータ集計
 オペレーターの指示により,指定の時間間隔で指定項目データを素データより抽出し,瞬時値,平均,積算値,最高値,最低値をCSV形式で記憶媒体に出力する。