[成果情報名] | 極早生水稲新品種「南国そだち」 |
[要約] | 極早生水稲品種「南国そだち」を育成し、奨励品種として採用した。「南国そだち」は「とさぴか」、「ナツヒカリ」の中間熟期で、「とさぴか」より耐冷性が優れ多収で、アミロース含有率が低く良食味である。 |
[キーワード] | イネ、極早生、品種育成、葯培養、南国そだち、高育68号 |
[担当] | 高知農技セ・作物園芸部・水田作物科(現:育種開発部・水田作物担当) |
[連絡先] | 電話番号 088-863-4916、電子メール sei_takata@ken4.pref.kochi.jp |
[区分] | 近畿中国四国農業・作物生産(夏作) |
[分類] | 技術・普及 |
1) | 出穂期は1週間程度遅いが、登熟日数が短いため成熟期は2日程度の遅れとなり、「とさぴか」、「ナツヒカリ」の中間熟期となる。本品種は4月中旬に移植しても7月25日以前に収穫が可能である(表1)。 |
2) | 稈長は8cm程度長く、穂長もやや長い。耐倒伏性は同程度で強い。穂数は同程度で、草型は“穂数型”を示す(表1)。 |
3) | 収量比率は106と高い。玄米千粒重は22.5gと重く、玄米の形状はやや丸みを帯びる。高温登熟性は“中”で、白未熟粒の発生がやや多いが、総合的な外観品質はやや優れる(表1)。 |
4) | 障害型耐冷性は“極強”と優れ、不稔の発生が少ない(表1)。 |
5) | 自然菌によるいもち病抵抗性検定では、葉いもち、穂いもちとも発病は認められない。 |
6) | アミロース含有率は約15%で2%低く、タンパク質含有率は同等であり、食味官能評価も優れる(表1,2)。 |
[具体的データ]
[その他] | ||
研究課題名 | : | 良食味早期水稲品種の育成と安定栽培技術の確立 |
予算区分 | : | 【予算区分】 |
研究期間 | : | 県単 |
研究担当者 | : | 1998〜2004年度 |
発表論文等 | : | 高田 聖、亀島雅史、岩崎昭雄、田村光則、溝渕正晃、中村幸生 |