遮光フィルムを用いた白ねぎの軟白栽培技術

[要約]
 
白ねぎの6月どりハウス栽培では、植溝定植または平畦定植で透明マルチをする。草丈70〜80p、葉鞘径2p程度に生育してからねぎ軟白用遮光フィルムを取り付けると1カ月後に収穫できる。軟白栽培では、畦幅を狭くして栽植密度を高くすることができる。
高知県農業技術センター山間試験場・山地園芸科
[連絡先]0887-72-0058
[部会名]野菜・花き・茶部会(野菜)
[専門]栽培
[対象]葉茎菜類
[分類]指導

[背景・ねらい]

白ねぎ栽培では、軟白部分を確保するために土寄せを行うことから、中山間地域の耕土の浅い圃場では栽培が困難である。また、その作業は大変な労力を伴うことから、白ねぎを導入するには作業の省力化が望まれる。一方、本県の中山間地域におけるほうれんそう等の雨よけハウスは冬場にはほとんど活用されておらず、この時期に導入できる有利品目の開発が望まれている。そこで、ねぎの葉鞘部を土寄せの代わりに遮光フィルムで被覆して軟白化を行う栽培技術について、露地およびハウスで検討する。

[成果の内容・特徴]
  1. 6月どりハウス栽培では、植溝に定植する場合には、畦幅は60〜70pとし、平畦に定植する場合には、畦幅90p、条間30p、2条植えとし、透明ポリエチレンマルチをする(表1)。
  2. ねぎ軟白用遮光フィルム(ホワイトシルバー)は、草丈70〜80p、葉鞘径2p程度に生育してから、目的とする軟白長よりやや高めに取り付ける。遮光フィルムを取り付けてから1カ月後に収穫できる(表2図1)。
  3.  8月どり露地栽培でねぎ軟白用遮光フィルム(ホワイトシルバー)を用いた軟白を行 う場合、畦幅は70pまで狭くすることができる(表3図1)。                                                                      

[成果の活用面・留意点]

  1. 遮光フィルム等の資材費は、畦幅1m、1条植えの場合、10a当たり30万円程度を必要とする。
  2. ペーパーポット苗の植溝は、深さ15p、幅25〜30pとし、溝の中央に定植した。
  3. 適用範囲は、県内中山間地域とする。

 [その他]
 
研究課題名:中山間地域に適合する白ねぎ栽培技術の確立
予算区分:県単
研究期間:平成9年度(平成7〜8年)
研究担当者:正木雅和
発表論文等:高知の農林業新技術 17
 
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