現在位置:トップ の中の 西日本農業研究センター の中の 天神山のこむぎたちの中の5月中旬 コムギ畑の様子/(2018年5月)

[ ここから本文 ]

5月中旬  コムギ畑の様子/(2018年5月)

2018年5月15日撮影


昨年5月の穂摘み作業で選抜したコムギ種子を、11月上旬にシーダーテープを使って、播種した畑のコムギの様子です。

(シーダーテープについては昨年の「天神山のこむぎたち」の中の「2017年11月上旬 播種作業/(2017年11月)」も併せてご覧下さい)

上の写真のように既に穂が出ていて、種子が成長して大きくなっています。これらの種子から将来の有望品種が生まれます。

 


この畑を上から見たのが上の写真です。ここは品種改良途上のコムギ畑なのでおよそ50cmごとに別々の系統の種子を播種しています。

各列の穂を見ると、中央の列や右側の一部の列では褐色の穂の株と薄い緑色の穂の株が一見交互に生育して、縞模様の様に見えます。

この穂の色は「ふ色」といって、遺伝子によって決まっています。播種した系統によって穂の色が違うのでこの様な現象になります。

なお、この畑では特に穂の色を意識して選抜していません。

 


これはパン用コムギ「せときらら」の種子を生産している畑です。昨年と同じ場所に植えています。

順調に生育しています。5月末から6月初めに収穫予定です。

 


この時期には天神ほ場のコムギ畑周辺の空き地や斜面にはいろんな植物の花が咲いています。

少し紹介しますと、上の写真の赤い粒のように見える花は「イヌタデ」といって、どこにでも見られる雑草です。

 


これは「ノアザミ」です。いろんな蝶が蜜を吸いに集まってきます。

 


これは「マツバウンラン」といって、のっぽで華奢な高い花茎(10~60cm)を伸ばして風にそよぐ野の花です。

ウンランとは漢字では「海蘭」と書きます。

ウンランは海岸に生えている全く別の植物ですが、「マツバウンラン」は花が似ていることからこの名前が付いたといわれています。

このページのトップへ戻る

「天神山のこむぎたち」トップページに戻る