研究活動報告詳細

NARO-FFTC-MARCO 国際シンポジウム2018 「アジア・太平洋地域の小規模農家に貢献する気候変動対応型農業」開催報告

情報公開日:2018年12月26日 (水曜日)

NARO-FFTC-MARCO国際シンポジウム2018

農研機構は、平成30年9月27日(木曜日)から2日間、つくば国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-3)において、NARO-FFTC-MARCO国際シンポジウム「アジア・太平洋地域の小規模農家に貢献する気候変動対応型農業」(NARO-FFTC-MARCO Symposium 2018 on Climate Smart Agriculture for the Small-Scale Farmers in the Asian and Pacific Region (September 27-28, 2018, Tsukuba) ) を開催しました。

開催日

2018年9月27日(木曜日)-29日(土曜日)

開催場所

つくば国際会議場 および つくば市近郊

主催

農研機構

共催

FFTC (アジア太平洋食料肥料技術センター)MARCO (モンスーンアジア農業環境研究コンソーシアム)

後援

農林水産省JIRCAS(国立研究開発法人国際農林水産業研究センター)一般社団法人日本土壌肥料学会日本農業気象学会日本農業情報学会4/1000イニシアチブ

参加者数

132 名(内訳:海外 21、農研機構 82、他の研究機関 15、大学 7、民間 4、行政 3)、野外巡検は 21 名(海外 12 名、国内 9 名)

開催概要

気候変動による極端な高温や豪雨の増加などは、アジア・太平洋地域の農業で大半を占める小規模農家に大きな影響を及ぼしています。そのため、気候変動や持続的な農業へ対応する技術開発はきわめて重要であり、高い生産性と豊かな農村環境を次世代に引き継ぐことが、将来の食料需要や供給への対応のためにも必要です。そこで、モンスーンアジアにおける気候変動対応型農業に寄与する研究開発の加速化と連携強化策について検討を行うことを目的として本シンポジウムを開催しました。

1日目 (9月27日)

久間理事長、FFTCのLin所長、農水省の島田研究総務官の挨拶の後、国連大学のDjalante氏により、基調講演「持続可能な開発目標 SDGs~気候変動と人間の安全保障に関するアジア太平洋地域の最新事情」が行われました。
その後、セッション1として温室効果ガスの排出削減と土壌への炭素貯留など気候変動緩和策の講演 (海外講演者3名、国内4名)、セッション2として将来の農業生産への影響予測の講演(海外招待講演者4名、国内2名)が行われ、会場からの質問を交えて議論されました。

2日目 (9月28日)

セッション3として農業分野における気候変動への適応策に関する講演(海外招待講演者3名、国内3名)、セッション4として気候変動影響下の農業のための意思決定支援ツールに関する講演(海外招待講演者2名、国内3名)が行われました。
最後に、各セッションの概要がセッションの議長から紹介され、全体を振り返ってまとめが行われました。

3日目 (9月29日)

野外巡検として、農研機構農村工学研究部門の自動灌水システムほ場と農研機構本部の「食と農の科学館」を見学した後、つくば市近郊から筑波山麓にかけての水田を中心とする景観をバスから視察しました。また、つくば市内の稲葉酒造では日本酒の製造過程を視察しました。

2日間で25題の講演が行われ、密度の高い情報交換ができました。SDGsに関する国連大学Djalante氏の講演は、多くの参加者にとって新鮮な内容であり、新たな視点を得ることができました。参加者間の個別の意見交換が活発に行われ、今後の研究連携に向けた芽もいくつか生まれたようです。これらの芽を大事にし、今後のアジア太平洋地域の気候変動研究に関する連携を強化していきます。

NARO-FFTC-MARCO symposium 2018 participants
NARO-FFTC-MARCO 国際シンポジウム 2018 参加者
枠内は、左から、久間和生(農研機構理事長)、Dr. Kuo-Ching Lin (FFTC 会長)、Dr. Riyanti Djalante (国連大学)。

NARO-FFTC-MARCO symposium 2018 hallNARO-FFTC-MARCO symposium 2018 poster room
講演会場(左)とポスター会場(右)のようす