重点普及成果

海外需要に対応した抹茶・粉末茶用緑茶品種「せいめい」

本技術開発の背景

日本文化を象徴する抹茶は、海外で急速に需要が拡大しています。一方、日本茶海外輸出では、国内より低い残留農薬基準が設定されている場合も多いことから、農薬使用量を大幅に減少できる新たな病害虫抵抗性の緑茶品種の育成が求められてきました。そこで栽培適地が広く、病害に強く、製茶品質に優れ、海外輸出に対応できる緑茶品種「せいめい」を育成しました。

技術概要

  • 碾茶(抹茶原料)は日光を遮る被覆栽培で栽培されます。「せいめい」は被覆栽培における収量が多く、その抹茶は色合いに優れ、アミノ酸、特にテアニン含量が多く、渋みが弱く、うま味と甘味が強い特徴があります。
  • 「やぶきた」が栽培できる主要茶産地に導入でき、病害に強いため、殺菌剤の使用量が削減できます。
  • 「せいめい」は抹茶・粉末茶以外に、玉露、かぶせ茶、煎茶でも製茶品質に優れることから、21世紀の日本茶海外輸出の柱として、日本茶業の国際競争力強化に貢献します。
本ツールの概要を表した図

技術に関する問い合わせ先

農研機構 果樹茶業研究部門 研究推進部 茶業連携調整役

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参考情報