重点普及成果

果樹でも天敵!土着と製剤で<w天>防除体系

本技術開発の背景

ハダニ類は果樹の樹種全般にわたる重要害虫で、防除は化学合成殺ダニ剤に大きく依存してきました。ハダニ類は薬剤抵抗性を発達させやすい特徴を持ち、現行の殺ダニ剤による防除の継続は限界に近付きつつあります。そのため、総合的害虫管理(IPM)の概念を取り入れた、天敵を活用できる持続可能な防除体系が求められていました。

技術概要

  • <w天>防除体系は、天敵を主体とした新しい果樹ハダニ類管理技術で、経済性に優れた「土着天敵の保全的利用」と、使い勝手の良い「天敵製剤による放飼増強法」を基幹とし、殺ダニ剤への依存を大きく減らしたハダニ類管理を実現できます。
  • <w天>防除体系は、①天敵に配慮した薬剤の選択による天敵保護、② 天敵にやさしい草生管理による天敵の住処や餌を提供、③補完的な天敵製剤の利用によるハダニ類の急増を抑制、④協働的な殺ダニ剤の利用による防除効果の安定化、から構成され、ハダニ類の発生を安定して抑制することができます。
<w天>防除体系を成立させる4ステップ

技術に関する問い合わせ先

農研機構 果樹茶業研究部門 研究推進部 研究推進室
Tel.(029)-838-6453

参考情報