重点普及成果

麦類・ダイズの収量・品質向上技術

本技術開発の背景

国産需要の高まっている我が国の麦・大豆生産では、単収の低迷と収量・品質の年次変動の増大が課題となっています。国内生産の拡大、安定化のためには、生産者や技術指導者が圃場条件や生育状態をもとに、低収要因を簡便に把握して適切な対策技術を選択することが重要となる。また、麦・大豆生産の主体となる水田転換畑における生産安定化のために、低コストで高能率な排水促進技術の導入が求められている。

技術概要

  • 麦類と大豆の低収要因の診断と対策技術導入判断を可能とするマニュアルを作成して公開しました。低収要因を把握することで、多くの技術情報のなかから、その圃場に適した対策技術の選定が可能です。大豆では、スマートフォンを用いて、簡易診断と対策手順を確認できるため、現場で簡易に活用できることが特徴です(図)。
  • 多様な土壌条件に対応できる営農排水施工が可能な「カットシリーズ」を実用化しました。麦・大豆の栽培で排水不良と診断されたときに有用な技術で、土層の透水性を改良することができます。圃場条件やトラクタサイズにあわせて機種の選定が可能で、圃場の排水性の改善、畑作物の収量性の向上に効果を発揮します。
Webマニュアル初期画面

技術に関する問い合わせ先

農研機構 中央農業研究センター 研究推進室 広報チーム
Tel.(029)-838-8481

(代表)E-mail:

参考情報