プロヘキサジオンカルシウムによるストックの開花促進

要約

ストックにおいて、プロヘキサジオンカルシウムを茎葉散布することにより開花促進が可能である。処理濃度は10 ppm が適当である。

  • キーワード:ストック、開花促進、プロヘキサジオンカルシウム
  • 担当:花き研・生理遺伝部・開花生理研究室
  • 連絡先:059-268-4663
  • 区分:花き
  • 分類:技術・普及

背景・ねらい

ストックの作期拡大は開花の早晩性の異なる品種を用い、は種時期を変えることによって行われているが、需要期出荷、他品目との作付け体系への対応、ならびに規模拡大に対応した収穫期分散等を目指した開花調節技術の開発が望まれている。これまでにシクロヘキサジオン系ジベレリン生合成阻害剤によりストックの開花促進が可能であることを見いだしている。そこで、実際場面でのストックの開花調節における、プロヘキサジオンカルシウム(PCa)茎葉散布処理の有効性について検討する。

成果の内容・特徴

  • 早生~中生品種の7月下旬は種・3回処理の場合、10ppmおよび100ppm処理で開花促進効果が認められる(表1)。中生品種でその効果が大きい。開花促進効果、切り花形質から10ppm処理が適当である。早生~中生品種への10ppm、2回処理も有効である。
  • 中生~晩生品種の8月下旬は種の場合、10ppm・2回処理で開花促進効果が認められ、切り花形質についても良好である(データ略)。
  • 以上の結果、10ppm処理によるストックの開花促進が可能であり、本剤の利用は、新たな作付け体系の確立に有効であると判断される(図1)。

成果の活用面・留意点

  • 現在、プロヘキサジオンカルシウムは、ストックの開花促進に関して農薬登録中である。
  • 本剤利用により,他品目との輪作が可能となる。
  • 開花の早晩性の異なる品種により、効果的な処理時期が異なるため処理時期・回数の決定には留意が必要である。
  • 極早生品種への適応は、軟弱化傾向等切り花形質に問題が生じる場合があるので留意が必要である。
  • 切り花長、茎径等にも処理の影響がでるが、これらの点については、栽培管理や品種選定で対処できる。

具体的データ

表1.生育・開花に及ぼすPCaの影響

 

図1.プロヘキサジオンカルシウム処理による新しい作型

その他

  • 研究課題名:草本切り花類の低温要求性に関わる要因の解析
  • 予算区分:超省力園芸・交付金
  • 研究期間:1995~2001年度
  • 研究担当者:久松 完、鷹見敏彦(鳥取園試)、西島隆明、腰岡政二
  • 発表論文等:久松ら(1999) J. Japan. Soc. Hort. Sci. vol.68(3) 540-545.