ヤーコンの新品種「アンデスの雪」、「サラダオカメ」

要約

育成したヤーコンの新品種「アンデスの雪」は、塊根肉色が白くて美しく貯蔵性に優れる。また、「サラダオカメ」は、塊根肉色が鮮やかなオレンジ色で甘くて食味に優れる。

  • キーワード:ヤーコン、新品種、肉色、貯蔵性、食味
  • 担当:近中四農研・特産作物部・資源作物研究室、野菜花き研究室
  • 連絡先:電話0877-63-8127、電子メールfujino@affrc.go.jp
  • 区分:近畿中国四国農業・野菜、野菜茶業・野菜育種
  • 分類:技術・普及

背景・ねらい

ヤーコンは機能性に富んだ新しい根菜類として普及が期待されており、我が国に適した品種の開発が望まれている。このため、 栽培適性および品質、収量の優れる品種を開発する必要があり、2000年には裂根が少なく外観品質の優れる「サラダオトメ」を発表した。しかし、収量性、 貯蔵性のさらなる改善と、肉色や食味等の多様化を図るため、新しい品種の育成を目指した。

成果の内容・特徴

  • 「アンデスの雪」(ヤーコン農林2号、旧系統名:SY206)は、1993年に「CA5073」(1992年、国際バレイ ショセンターより導入)と「SY4」(在来導入系統)を交配し、個体選抜により育成され、2003年に命名登録された。多収で、裂根の発生が少なく、塊根 の肉色が白く、貯蔵性が極めて優れる(図1、表1)。
  • 「サラダオカメ」(ヤーコン農林3号、旧系統名:SY217)は、1994年に「CA5074」(1992年、国際バレイ ショセンターより導入)と「SY23」(在来導入系統)を交配し、個体選抜により育成され、2003年に命名登録された。極めて多収で、塊根の肉色が鮮や かなオレンジ色、糖含量が高く甘味が強い。塊根表面の凹凸がやや目立つ(図2、表2)。

成果の活用面・留意点

  • 両品種とも、他のヤーコン品種と同様、夏季冷涼な北海道・東北地方および西南暖地の高標高地での栽培に適する。
  • 両品種とも、いろいろな用途に利用可能であるが、特にサラダ等の生食利用に適する。
  • 両品種とも、早掘り適性は在来導入系統よりやや劣る。

具体的データ

図1 「アンデスの雪」の塊根

 

図2 「サラダオカメ」の塊根

 

表1 「アンデスの雪」の主要特性(愛媛県久万町:1999-2002)

 

表2 「サラダオカメ」の主要特性(愛媛県久万町:1999-2002)

 

その他

  • 研究課題名:地域有用作物の高品質・多収系統の開発と生理生態的特性の解明
  • 課題ID:06-05-01-01-01-03
  • 予算区分:交付金
  • 研究期間:2001~2005年度
  • 研究担当者:中西建夫、藤野雅丈、石原次郎、小野貞芳、土井芳憲、杉浦誠、富岡啓介
  • 発表論文等:
    1)命名登録(2003年9月、ヤーコン農林2号・ヤーコン農林3号)
    2)品種登録出願(2003年8月11日、出願番号:第15932号・第15933号)