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サイエンススクエアでイベントを開催しました

情報公開日:2016年9月13日 (火曜日)

上野の国立科学博物館で2016夏休みサイエンススクエアが開催され、2016年8月6,7日の2日間、生物機能利用研究部門の遺伝子組換え研究推進室(以下推進室)によるブースを出展、カイコ繭をつかったクリップ作りやポスター、カイコの生体展示、遺伝子組換え繭の展示・紹介などを行いました。

サイエンススクエアは実験・観察・工作などの体験活動によって参加者が科学に触れ、科学に親しむことで、国民の科学リテラシーの涵養を目指すことを目的とした国立科学博物館主催の夏の科学イベントです。今年は7月26日から8月14日まで開催されました。対象は未就学児から高校生までと幅広く、昨年度は45団体68企画が出展し、開催期間中述べ6.9万人の来場者がありました。推進室では昨年から参加しており、今年は8月6~7日の2日間、推進室のブースを設け、遺伝子組換えの話題だけでなくカイコ全体の話題を提供しました。企画は「カイコってどんな虫?こんな虫!」と題し、ナショナルバイオリソースプロジェクト「カイコ」の中核研究機関である九州大学遺伝子資源開発研究センターの伴野豊教授から提供された様々なカイコの実物展示、また「カイコ」を身近に感じてもらうためにカイコ繭を使った繭花クリップ作成(以下クリップ作成)、およびポスター展示を行いました。

クリップ作成は、1日に6回、計12回1回40分、参加者最大15名で、作成指導は推進室メンバーにより行いました。2日間で合計131名の方に参加していただき、それぞれが個性的なクリップを作成していました。クリップを作る導入の説明として5分程、また、繭花とクリップを接着させるための待ち時間が10分程あったため、この時間を利用して、カイコの歴史、糸の作られるメカニズム、様々なカイコ品種の話、遺伝子組換えカイコに関する話、ならびに遺伝子組換えの安全性評価についてのプレゼンテーションを行いました。参加者は小学3年生と4年生が70%を占めていたため、専門用語や初めて聞く言葉もあり、理解が難しい部分が多かったかもしれませんが、熱心に聞き入っている姿が多く見られました。さらに、昨年度同様、参加者の後ろから保護者が熱心にプレゼンテーションを聞いている場面も多く見られました。

アンケート結果では、全体の46%がカイコ興味を持って参加していました。展示していたカイコに多くの人が足を止めて質問をしていたことからも、多くの人がカイコに興味を持っていることがわかりました。クリップ作成に参加した小学生の多くは、楽しかった、またやりたいなどの感想でした。また、光るシルクがある事を初めて知った、色々なカイコがいることを初めて知った、カイコにさらに興味を持った等の感想もあり、今回のイベントはカイコを知ってもらうために一定の効果があったと思われます。しかしながら、カイコ幼虫は逃げない、成虫は飛ばないということを知らない人も多かったことから、カイコの特性を理解してもらうための活動がまだ多くの場で必要であると感じました。今後も継続的にこのような企画を続け、より分かりやすく伝えられるように改善して行きたいと思います。

季刊広報誌 NARO
農研機構研究報告