広報活動報告詳細

「田んぼの科学教室」を大仙研究拠点で開催

情報公開日:2013年7月 8日 (月曜日)

7月4日(木曜日)、大仙研究拠点(秋田県大仙市)において、「田んぼの科学教室」を開催しました。本教室には、予め募集した大仙市内8つの小学校の5年生155名、引率の先生13名が参加しました。

この教室は、近隣の小学校の食育や理科教育の一助となることを願って平成15年から始めて、今年で9回目です。参加者を4グループに分け、午前、午後で2グループずつ、大会議室での講義と圃場見学のコースに別れてカリキュラムを進めました。

圃場見学->講義のコースの児童たちに同行した様子を報告します。

圃場見学では、まず、雑草の展示圃場でいろいろな雑草を見た後、大豆圃場では大豆根粒を観察しました。児童が畑から大豆を掘りあげて根を洗い、根に着生した根粒を観察しました。また、大豆によって根粒の大きさが違うことを観察し、根粒を指でつぶした時、その内部がピンク色なのに驚いていました。

その後、イネの品種が40種類以上植わっている展示圃場に移動しました。ここに植わっている品種について説明を聞き、児童たちは品種の特徴や交配親などを一生懸命に観察用紙にメモしていました。10分ほどの間に20種類以上の品種をメモしている生徒もいました。白い葉色の観賞用イネや外国の稲が人気でした。

次に、稲作の作業の流れに沿って使われる機械、ロータリー(耕起)、ハロー(代かき)、田植機、コンバイン(収穫)について説明を受け、見学しました。児童たちは間近で見る機械の大きさに驚いていました。

大会議室の講義では、まず、お米ができるまでの作業や生育過程、雑草や病害虫の防除、水稲の品種改良、転換畑での大豆栽培、品種の特徴、生育の仕組み、根粒菌の役割などについて、スライド、米、大豆及び肥料のサンプル、稲と雑草の見本を使って、45分ほどの説明を受けました。児童たちは、サンプルを手渡して米や大豆の色の違いや粒の大きさを見比べたり、イネとノビエを見分けるクイズではポットに植えられた見本の葉っぱをさわって熱心に違いを見つけていました。

講義の最後の質問コーナーでは、「病気にかかりやすい米は?」「どうして田んぼで大豆をつくるの?」「カリ肥料は何でできているの?」「世界で一番米をつくっている国は?」「田んぼにはどのくらい(株が)植わっているの?」「県によって米の味が変わるの?」「(研究所には)外国の米がどのくらいある?」「米はなぜ白いの?」などの質問が出され、講師が回答に困る場面もありました。

児童に感想を聞いたところ、「米の品種がたくさんあることに驚いた」「食べる米以外の稲があるのにびっくり」「稲の病気が69種類もあるのを初めて知った」「田んぼの水路にカエル、タニシ、小魚がいっぱいいた」「おいしい米をつくるのは大変だ」と新たな知識を獲得して満足の様子でした。

朝方曇っていたのが徐々に雲が切れて時折強い日差しがあり、蒸し暑い(大仙の最高気温は32°C)天候の中、子供たちは汗を拭きながら、圃場を回って観察していました。

この雑草、見たことあるね。こっちの雑草も似ているよ。
この雑草、見たことあるね。こっちの雑草も似ているよ。

ここでは大豆の根粒菌を観察します。
ここでは大豆の根粒菌を観察します。

見て見て、右側は根粒菌がたくさんついているよ。
見て見て、右側は根粒菌がたくさんついているよ。

爪でつぶすと赤い汁が出てくるよ。人間の赤血球と同じ成分だって。
爪でつぶすと赤い汁が出てくるよ。人間の赤血球と同じ
成分だって。

「陸羽132号」のお父さんは「亀の尾4号」だって。おもしろい名前だね。
「陸羽132号」のお父さんは「亀の尾4号」だって。おもしろ
い名前だね。

これは牛が食べる稲なんだ。メモしておこう。
これは牛が食べる稲なんだ。メモしておこう。

稲はコンバインで脱穀され、ゴミくずは上のパイプから外に出されるよ。
稲はコンバインで脱穀され、ゴミくずは上のパイプから
外に出されるよ。

これから「お米ができるまで」を説明します。

これから「お米ができるまで」を説明します。

こっちがノビエかな。どっちも葉っぱは似ているな。
こっちがノビエかな。どっちも葉っぱは似ているな。

これは化成肥料だって。
これは化成肥料だって。

最後に、質問コーナー。「世界で一番米をつくっているのはどこの国ですか」
最後に、質問コーナー。「世界で一番米をつくっているの
はどこの国ですか」

季刊広報誌 NARO
農研機構研究報告