広報活動報告

7月6日に第26回東北農研市民講座を開催しました

情報公開日:2019年7月 9日 (火曜日)

日時 令和元年7月6日 (土曜日) 9時30分~11時00分
場所 農研機構東北農業研究センター 北辰興農閣 研修室
話し手 農研機構東北農業研究センター 農業技術コミュニケーター    永坂 厚
ファシリテーター 農研機構東北農業研究センター 産学連携室長    渡辺 満
主催 農研機構東北農業研究センター

内容

今回は「野菜の産地を守るために必要なことは?~忍びよる土壌病害との向き合い方~」というテーマで、キュウリの病気(キュウリホモプシス根腐病)を例に、野菜の産地を守るためのポイントを次のように解説してもらいました。

  1. 野菜の連作障害と土壌病害の例
  2. 病原菌はどのように圃場に侵入するのか
  3. 土壌消毒による抑制対策
  4. 土壌pH矯正による抑制対策

また、来場者には、開会前及び終了後に展示室の成果パネルや展示物を見学いただき、職員が質問に対応しました。

参加者からは、「薬剤での消毒以外に蒸気消毒などで土壌消毒はできるのか」「石灰肥料は効果があるのか」「ホモプシス根腐病が山形県では増えていないのはなぜか」「土壌をpH7.5までにあげるにはどの程度転炉スラグを投入するのか」「スナックエンドウが枯れたが前年栽培していたインゲンと関係はあるのか」「連作障害や病気が発生した場合にキュウリを植えていた場所には何を植えたらいいのか」「転炉スラグの効果はpHの効果なのか、それとも成分の効果なのか」等、多くの質問をいただきました。

参加者へのアンケートでは、「連作障害(土壌病害)について良く理解できた」「根に菌が侵入する様子がわかった」「転炉スラグの効果は殺菌ではなくpH調整によるものということがわかった」「病原菌と野菜との関係をいろいろ知ることができた」「データがとてもわかりやすかった」「根腐病の原因がわかり農家の方々のご苦労が感じられた」「病害とその対策などの知識が深まった」等の感想をいただきました。

なお、今回の市民講座には31名の参加がありました。

写真1
講演のようす
写真2
講演のようす

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