プレスリリース
農研機構生研センターの農機具資料館が 2014年度の「機械遺産」に認定

情報公開日:2014年8月18日 (月曜日)

概要

(独)農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター(農研機構生研センター)の資料館が2014年度の「機械遺産」(Mechanical Engineering Heritage)第63号として認定されました。

「機械遺産」は、(一社)日本機械学会の創立110周年(2007年6月)の記念事業の一環として7年前に発足した制度です。歴史的に意義のある機械技術を文化的遺産と定め次世代に伝えることを目的にして、昨年度までに61件が認定を受けています。農研機構生研センターの農機具「資料館」と同時授与されたスガノ農機(株)の「土の館(機械遺産第62号)」の2件が、今回はじめて農業機械分野からの認定となりました。

なお、授与式は、平成26年8月7日の「機械の日」に、早稲田大学国際会議場において行われました。


参考

機械遺産について

(日本機械学会機械遺産ホームページ)

http://www.jsme.or.jp/kikaiisan/

 

農研機構生研センター農機具「資料館」について

所在地 : 埼玉県さいたま市北区日進町1丁目40番地2

開館時間 : 平日 9時30分~16時30分(土曜日、日曜日、祝日、年末年始は休館)

※見学は事前申込をお願いします。

(資料館ホームページ)

http://www.naro.affrc.go.jp/brain/iam/shiryo/index.html

 


詳細情報

農機具「資料館」の概要

農研機構生研センターの農機具の展示施設「資料館」は、1968年( 昭和43年)に設立し、今年で46年目を迎えました(図1)。日本の農業の機械化を担った旧農林省の農事試験場(鴻巣試験地)が、農機具の開発改良に役立てるために諸外国から輸入し研究をしたもの、さらに日本で製造され性能等の比較研究をしたものなど、約250点の農機具を保存・展示しています。展示物としては、農用原動機、耕耘機、トラクター、播種機、田植機、刈取機、脱穀機、籾摺機、唐箕、精米機、製粉機、製縄機等の農業機械と鍬・鎌などの農具があります。このうち、代表的な展示物として、北陸で多く利用された螺旋(らせん)水車(図2)、発動機利用の先駆けとなり国産の発動機作りを促した外国製農用エンジン(図3)、国産初で本格的利用の先駆けとなった乗用型トラクター(図4)などがあります。

農機具「資料館」外観と内部

 

図2-螺旋水車 図3-揮発油発動機

 

国産初の乗用型トラクター

 

認定証と感謝状