プレスリリース
DNA情報からトマトの甘さや収量を高精度に予測する手法を開発

- 品種育成の効率化・加速化に期待 -

情報公開日:2016年1月21日 (木曜日)

ポイント

  • トマトの甘さや収量を、DNA情報から高精度に予測する手法を開発しました。
  • この予測手法を応用したコンピューターシミュレーションから、甘くて収量も多いトマトの育成が可能なことが予測されました。
  • これらの手法を用いて、甘くて収量も多いトマト品種を、効率的かつ短期間に育成することが可能になります。

概要

  • 甘いトマトは収量が少ない傾向があり、甘くて収量も多いトマト品種の育成は困難とされてきました。
  • 今般、農研機構、国立大学法人東京大学、公益財団法人かずさDNA研究所は、DNA解析技術を利用した新たな品種育成法の研究に取り組み、DNA情報からトマトの甘さや収量を高精度に予測する手法を開発しました。
  • この予測手法を応用したコンピューターシミュレーションに基づき、戦略的に何度か個体の選抜と交配を繰り返すことにより、甘くて収量も多いトマト品種の育成が可能なことが予測されました。

研究内容の詳細は国際科学専門誌「Scientific Reports」電子版 (日本時間2016年1月20日午後7時) に掲載されます。
本研究成果の一部は農林水産省「ゲノム情報を活用した農産物の次世代生産基盤技術の開発プロジェクト」によって得られたものです。

DNA情報に基づくトマトの甘さや収量の予測
DNA情報に基づくトマトの甘さや収量の予測

甘くて収量も多いトマトを育成するコンピューターシミュレーション
甘くて収量も多いトマトを育成するコンピューターシミュレーション