東北農業研究センター

飼養管理グループ

哺乳期間延長試験の母牛と子牛。 子牛の胸部にはウェアラブル心拍計、頭部には東北農研開発の咀嚼計 (SCRUM) 、腰部には加速度計を装着して、子牛の行動を24時間記録中。

主に栄養管理面ならびに飼養管理面から、牛の生産性を最大限に高める飼養管理技術の開発に取り組んでいます。

牛の栄養管理においては、東北地域の基幹作物である水稲副産物の稲わらを飼料として有効活用するための新たな技術開発に取り組みます。そのために、汎用コンバインを利用した圧砕稲わらサイレージの調製手法を確立し、サイレージ品質や飼料給与時の採食・反芻行動やルーメン内の生理的反応までを総合的に検証することによって圧砕稲わらサイレージの飼料特性を示すとともに、現地実証試験に取り組むことによって、その普及を図ります。

飼養管理においては、家畜管理手法や飼養環境について牛の感じるストレスや快適性を睡眠行動を指標として評価し、これに基づいた生産性の向上を目指します。例えば、給与飼料や管理の仕方を変えることで、睡眠行動がどのように変化するかを明らかにし、快適でストレスの少ない飼育環境作りのための手法を開発します。

また育成牛の飼養管理については、子牛を対象にし、離乳ストレスに起因する発育停滞を中心とした生産性低下を阻止することを目的に、哺乳期間の長さや高栄養自給飼料の給与が増体や心拍数を含む日内行動がどのように変化するか明らかにしてより効果的な離乳方法の開発と実証を行ないます。

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