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情報:農業と環境 No.102 (2008年10月1日)
独立行政法人農業環境技術研究所

顔 暁元 (Yan Xiaoyuan) 氏: 2008年若手外国人農林水産研究者表彰

9月10日、農林水産省は、2008年若手外国人農林水産研究者表彰の受賞者 を公表しました。若手外国人農林水産研究者表彰は、「優れた功績をあげているか又は将来の技術革新等につながる優れた研究業績をあげつつある若手外国人研究者を表彰する」制度で、「海外の国公立及び民間の農林水産研究機関、大学、国際農林水産研究機関等の農林水産研究機関で研究開発の業務に従事する40歳未満の外国人研究者」を対象としています。

今回の受賞者の1人である顔 暁元 (Yan Xiaoyuan) (イェン・シャオユアン) 氏は、現在、中国科学院南京土壌研究所に所属する37歳の若手研究者ですが、「耕地に対する温室効果ガス放出目録の開発とその環境影響評価」の業績が評価されました。

氏は、平成11年から13年まで、国際農林水産業研究センターに STA フェロー (科学技術庁特別研究員) として在籍し、さらに平成13年から19年まで、(独)海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターに研究員として在籍されました。その間、平成15〜19年度に行われた環境省地球環境研究総合推進費課題S2-3a「農業生態系におけるCH、NOソース抑制技術の開発と評価」において「わが国とアジア諸国の農耕地におけるCH 、NOソースデータベースの構築と削減効果の広域評価」の課題を担当し、農業環境技術研究所の温室効果ガスチーム (その後、温室効果ガスリサーチプロジェクト) と共同研究を行いました。

平成19年4月に、出身の中国科学院南京土壌研究所に研究員(教授)として戻られましたが、その後も農業環境技術研究所との共同研究を継続しているほか、科学技術振興機構 (JST) の戦略的国際科学技術協力推進事業「日本と中国の農業生態系流域における窒素循環およびその水質に及ぼす影響に関する比較研究(平成19〜21年度)」の中国側取りまとめ役としても、農業環境技術研究所との協力関係を持っています。

顔 暁元 氏は、他の2名の受賞者とともに、11月11日に国際連合大学 ウタント国際会議場で行われる表彰式に出席し、受賞者講演を行います。

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